まずはPHPの準備

Phalcon is an open source, full stack framework for PHP 5 written as a C-extension , optimized for high performance.

ってことなので、Phalconのためにphpenvとphp-build使ってまるまる一つPHPを用意してあげることにします。
phpenvのインストールとかはこのへん見て適当にやってください。内容ちょっと古いですけど。

phpenvの準備が出来たら、さっそくインストールします。

$ cd ~/.phpenv/plugins/php-build/share/php-build/definitions
$ cp 5.5.8 5.5.8-phalcon
$ phpenv install 5.5.8-phalcon
$ phpenv global 5.5.8-phalcon
$ phpenv version
5.5.8-phalcon (set by /home/agen/.phpenv/version)

Phalconをビルド、インストール

$ cd
$ git clone https://github.com/phalcon/cphalcon
$ cd cphalcon/build
$ ./install
$ echo "extension=phalcon.so" >> /home/agen/.phpenv/versions/5.5.8-phalcon/etc/php.ini

確認します。

$ php -r "print_r(get_loaded_extensions());" | grep phalcon
    [50] => phalcon

ちゃんと入ったみたいです。

あとは、まあphpenv local 5.5.8-phalconとかしておけば、プロジェクト単位でphalcon入りPHPが使えるようになります。

動かしてみる

簡単にHelloWorldしてみます。

$ mkdir phalcon-test
$ cd phalcon-test
$ phpenv local 5.5.8-phalcon
$ vi index.php
$ php -S localhost:3000

index.php

<?php

$app = new Phalcon\Mvc\Micro();

$app->get('/', function() {
  echo "<h1>Welcome</h1>";
});

$app->handle();

これだけ。http://localhost:3000/ にアクセスすると、Welcomeと表示されると思います。

・・・すげえ！　単純すぎてスピードとか全然分からないけど！

じゃあ次はルーティングを足してみます。

index.php

<?php

$app = new Phalcon\Mvc\Micro();

$app->get('/', function() {
  echo "<h1>Welcome</h1>";
});

$app->get('/hello', function() {
  echo "<h1>Hello</h1>";
});

$app->handle();

http://localhost:3000/hello にアクセスすると、Helloが表示され・・・ない？　代わりにWelcomeが表示される。

これ、ApacheなりNginxなりでRewriteしてたら発生しないんですよね。
今回は開発用のビルトインサーバで実験してるので、うまくルーティングされないようです。

じゃあどうするかっていうと方法は三つあって、

素直にアプリケーションサーバ用意する
ちゃんとパラメータを渡してあげる
ルーティング担当のPHPファイルを介す（後述）

1は実験で動くにはちょっと重すぎるので、2から順にやってみます。

2. ちゃんとパラメータを渡してあげる

<IfModule mod_rewrite.c>
    RewriteEngine On
    RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
    RewriteRule ^(.*)$ index.php?_url=/$1 [QSA,L]
</IfModule>

これ、Apacheで利用するRewriteRuleです。
見ると、パラメータとして_urlに渡してやればちゃんとルーティングしてくれるみたい。

というわけで、http://localhost:3000/index.php?_url=/hello にアクセスしてみます。すると、ちゃんとHelloが表示されました。

3. ルーティング担当のPHPファイルを介す

PHPのドキュメントを見ると、こう書いてあります。

ウェブサーバーの開始時にコマンドラインで PHP ファイルを指定すると、
そのファイルをウェブサーバーの "ルーター" スクリプトとして使います。
このスクリプトは、各 HTTP リクエストの開始時に動きます。
このスクリプトが FALSE を返すと、リクエストされたリソースをそのままの形式で返します。
それ以外の場合はスクリプトの出力をブラウザに返します。

はい、というわけで以下のファイルを作成します。

.htrouter.php

<?php
if (!file_exists(__DIR__ . '/' . $_SERVER['REQUEST_URI'])) {
    $_GET['_url'] = $_SERVER['REQUEST_URI'];
}
return false;

公式のドキュメントからまるまる持ってきました。

$ php -S localhost:3000 .htrouter.php

すると、/ならWelcome、/helloならHelloと表示されるようになりました。

といった辺りで、今回はおしまい。

Phalconことはじめ

まずはPHPの準備

Phalconをビルド、インストール

動かしてみる

2. ちゃんとパラメータを渡してあげる

3. ルーティング担当のPHPファイルを介す