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rubyライクなcrystalでamethystを使ってAPIサーバを作る

Last updated at Posted at 2015-08-05

crystal

  • rubyライクに書ける
  • 静的型付け
  • golangの有力対抗馬(だと思ってる)
  • コンパイルしてバイナリ実行

作るAPIはDBから引っ張ってきた情報を適当にJSONで返すものです.
今回はユーザの人数を返すだけのAPIを作ります.

golang

今回crystalで作った理由として,
普段Rubyを使ってる身としては,GolangはシンプルといえどもCっぽい感じが…
最初はgolangで書いていたけど,crystalで書きなおしてみると書きやすい!と感じたのでこちらで書いてみた.

crystalはかなりrubyっぽいので学習コストがとても低い.

あと,golangと違ってコア数を増やすことはできないらしい(将来対応する予定だとか).

amethyst

フルスタックフレームワーク,railsっぽいもの.
今回はAPIサーバなのでこれを使う理由はなかったが,ルーティング周りをさくっと書きたかったので使うことに.

大体使わない場合と比べて処理速度は2/3程度になる.

パッケージのインストール

さくっと作っていきます.

$ mkdir api_sample
$ cd api_sample
$ touch Projectfile

Projectfileがrubyでいうgemfile
インストールを開始すると.deps.lockというファイルが作られ,バージョンが固定される.

必要なパッケージは以下の通り.

deps do
  github "will/crystal-pg"
  github "Codcore/amethyst"
  github "spalger/crystal-mime"
end

crystal depsでインストールされ,コード中のrequireによって読み込みを行います.

続いて,API部分を作っていきます.

今回は簡単な形で作っていますが,
コントローラなどを分けて,Railsっぽくも書けるようなので詳細は公式リポジトリのexampleを参照して下さい.

$ mkdir src
$ vim src/app.cr
require "amethyst"
require "pg"

DB = PG.connect("postgres://user@host:port/db_name")

class UsersController < Base::Controller
  actions :index

  def index
    result = DB.exec({Int32}, "SELECT count(id) FROM users")
    hash = Hash(String, Int32).new
    hash["users"] = result.rows[0].to_a.first
    json hash.to_json
  end 
end

class ApiApp < Base::App
  routes.draw do
    get "/api/v1/users", "users#index"
    register UsersController
  end 
end

app = ApiApp.new
app.serve

たったこれだけです.
users#indexの最後の行でformatをjsonにしてhashをto_jsonにして返すだけ.
非常にrubyに似ていて書きやすいです.

返却値はこんな感じになります.

{users:100}

あとは本番用にビルドして使うだけですね.

$ crystal build --release src/app.cr
$ ./app

本番用(ubuntu 14.04)で起きた問題

crystal-pgがエラーを吐いてしまう不具合がありました.
どうも過去にissueも立っているけど直っていないっぽい?

前のissueを読んでいると,postgresを9.4系にすれば動く模様.
ということでpostgresを9.4にした所,正常に動作するようになりました.

追記

このgemはpg_configのパラメタからlinkを決めているようなのですが,
色々調査をしていると,postgres9.3系と9.4系では以下の様な違いが有りました.

# postgres 9.3.9
INCLUDEDIR = /usr/include/postgresql
LIBDIR = /usr/lib
# postgres 9.4.4
INCLUDEDIR = /usr/include/postgresql
LIBDIR = /usr/lib/x86_64-linux-gnu

LIBDIRの場所が違っており,これを修正するだけでも動くのでは?と試してみたところ,
正常に動作するのでcrystal-pgを直接書き換えても動作するようです.

module PG
  @[Link(ldflags: "-lpq -I`pg_config --includedir` -L /usr/lib/x86_64-linux-gnu")]
  lib LibPQ

ファイルとしては,root/.deps/will-crystal-pg/src/pg/libpq.crにあります.

nginxの設定

簡単にこんな感じにしています.
crystalの中でAccess-Control-Allow-Originを設定する方法がわからなかったので,
今回はnginx内で行っています.

upstream crystal {
  server localhost:8080;
  keepalive 300;
}

server {
  location /api {
    access_log off;
    error_log /dev/null crit;
    add_header Access-Control-Allow-Origin *;
    proxy_pass http://crystal;
    proxy_http_version 1.1;
    proxy_set_header Connection ""; 
  }
}

golangとのベンチマーク

golangではginを使って同じものを作り,ベンチマークをしてみました.

ab -k -c 10 -n 10000 http://127.0.0.1/api/v1/users

lang request/sec
crystal(amethyst) 2272.13
golang(gin) 1278.75

結構crystalが圧勝気味です.
ただし,全コア数を使うとgolangのほうが上回るかと思います.

上記はnginxを通していますが,通さず直にやってcrystalが2700req/sec程度の速度でした.
ちなみにrailsでやった場合は,200-300req/sec行かない(worker: 2-8)の速度です.

お手軽にこれだけ高速化できるなら,publicなAPIはcrystalで書き直すのも良いかもしれません.

一応リポジトリのサンプルとして少し形が違いますが,github上にも挙げているので参考にどうぞ.

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